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行政・環境事件

満開の「夜の森」の桜と「立ち入り禁止ゲート」

(2020年事務所ニュースから)

弁護士  南雲芳夫

写真① 夜の森の桜並木(2019年4月)
写真① 夜の森の桜並木(2019年4月)

福島第一原発に近い福島県富岡町。「夜の森」地区には有名な桜並木があり、事故前、「さくら祭り」には多くの観光客が訪れた。2011年、原発事故によって立入禁止となり、桜は毎年、人がいない中で咲いて、そして散って行った。2017年3月、避難指示が部分的に解除され立ち入りが可能となった。上の写真は昨年4月の満開の桜並木の様子である。並木の両側はもとは閑静な住宅街だったが、今はほとんどの住宅が解体され荒涼とした風景となっている。

これに対して、下の写真は、昨年2月に、同じ場所から反対方向を撮影したものである。両側の桜はまだつぼみだったが、警備の人が立っている場所から先は放射線量が高く、引き続き「帰還困難区域」とされ「立入禁止」のゲートがある。

地域の住民と自治体とが営々として築いてきた「夜の森」地区の受けたダメージは、言葉で表すことも、お金で償うことも難しいと改めて思う。

写真② 夜の森の帰還困難区域の立入禁止のゲート
写真② 夜の森の帰還困難区域の立入禁止のゲート

国と東電の責任を問う裁判はいよいよ仙台高裁判決へ

2013年から取り組んできた「生業を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟は、今年2月20日に仙台高裁で結審を迎える。昨年9月の東電元役員の無罪判決もあり原発事故を巡る責任の曖昧化の流れがある中、国と東電の責任を問う全国で最大規模の訴訟もいよいよ、2020年夏には判決を迎える。

二度と福島のような悲惨な事故を繰り返さないために、公正判決署名に是非、ご協力をお願い致します。

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