交通事故・医療過誤、その他の賠償事件
医療機器のメンテナンスの不備と操作ミスが疑われた事案
重篤な疾患により呼吸補助装置の利用が必要な入院患者さんが亡くなった。重篤な疾病によっていつ亡くなってもおかしくなく状態にあり、ご家族も延命治療を望まないという確認がなされていたところであった。しかし、息を引き取る際に、呼吸補助装置が正常に作動していなかったのではないか、医療機関側でもその作動状況を確認していなかったのではないかという疑いが提起された。
この件においては、医療機器のメンテナンス業社の対応が適切であったのか、それを踏まえた医療機関側の対応が適切であったのか、仮にこれらの対応に問題があったとしてもそれが患者さんの死亡という結果に影響したといえるのか否か、が争点となった。
当事務所は、医療機関側でこの問題に対応させて頂いた。早期の解決が望ましい事案と判断し、話し合いで示談解決をすることができた。
本格的な訴訟に発展した場合には、難しい争点が複数あり、長期化のおそれもあった事案であり、ご遺族の心情にも配慮しながら、早期の解決ができた点はよかったと評価している。