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交通事故・医療過誤、その他の賠償事件

被害者が即死した事案で信号機の表示を正面から争った事件

片側2車線の直線道路が細い道路と交差する信号機のある交差点で、深夜に、飲酒運転の大型乗用車と軽自動車が衝突事故を起こし、軽自動車に載っていた女性が死亡するという重大事故が起きた。

軽自動車の女性は既に亡くなっており、深夜の人通りのない場所での事故だったころから周囲に歩行者もいなかった。大型車両を飲酒で運転していた男性は自分は青信号で、軽自動車が赤信号を無視して交差点に入ってきたと主張し、全面的に責任を否定した。

状況からして、軽自動車の女性が赤信号を無視して幹線道路に飛び出すことは自殺行為に近いので、加害者の供述は到底信用できるものではなかった。しかし、「死人に口なし」である。

この事件については、事故直後から被害者側で受任し、捜査の進展に合わせて検察庁と随時連絡を取った。そうした中、たまたま近所の住宅で煙草を吸うために屋外に出ていた人がいて、衝突音を聞いて驚いてやや離れた交差点方向に振り向き、信号の色を見たという目撃者が見つかった。

刑事事件では、加害者側は、3名の弁護人を付けて徹底的に無罪を争った。当方は、被害者参加制度を利用して刑事事件にも参加して、最終的に加害者の信号が赤であり、軽自動車の女性の信号は赤色だったという判決を勝ち取った。

刑事事件は高裁にも上がったが、結論は覆ることなく、女性の潔白は証明された。

最終的には、加害者側の虚偽の言いわけと責任のなすりつけを覆すことができたものの、亡くなった女性が帰ってこないだけではなく、遺族には長い裁判という負担が避けがたかった。

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